2021年スノーピーク最新カタログに掲載されている新しいキャンプ道具「フィールドブロワ」が発売されました。早速購入してみたのでレビューします。以前から発売されているマキタのOEM製品「フィールドファン」と同様に、フィールドブロワもマキタのバッテリーを使用します。マキタの充電式ブロワとの違いや、他メーカーから発売されている同様のブロワとの比較も併せてご紹介します。
目次
この記事では、
といった疑問にメインにお答えしています。
2021年6月5日に、最新カタログにも掲載されていたスノーピークの最新ギア「フィールドブロワ」が発売されました。
マキタのOEM製品としては第1弾としてフィールドファンが発売されています。今回のフィールドブロワはOEM製品第2弾として、気になっていた方も多いのではないでしょうか。
パッケージから取り出して少し使ってみた感想としては、
強力な排気
コンパクト
吸気は弱め
という印象を受けました。
まずはフィールドブロワのファーストインプレッションとして、デザインや機能の詳しい解説や他メーカーの類似商品をご紹介します。
キャンプに合うカラーリングとコンパクトな外観
フィールドブロワのサイズは、幅約52cm、奥行約15cm、高さ約21cmあります。
数値では中々イメージしづらいですが、印象としてはかなり小さく感じました。
しかし、フィールドブロワの質感は高く、特に持ち手部分はかなりしっかりとしていて、滑らないよう細かな凹凸のあるデザインで、キャンプで使用はもちろん、工事現場等過酷な環境でも使いやすいよう設計されているのは、さすがマキタ製品だなと感じました。
フィールドブロワの後ろからみると、1つの管がぐるりと回っているようなデザインで、無骨ながらもオシャレさもありました。また、写真中央部の太めの突起部分がちょうどフィールドブロワをテーブルに置いたときにスタンドがわりになるので、立てた状態で置いておくことができるので、持ち上げやすくなっているのもポイントです。
スノーピークファンとしては、このロゴが「makita」ではなく「snoe peak」となっているのも嬉しいポイントかと思います。
フィールドブロワのデザインは、マキタのOEM製品とあって全く同じです。
カラーリングは、マキタの充電式ブロワはマキタカラーのブルーであるのに対し、スノーピークのフィールドブロワは濃いカーキ色となっています。
フィールドブロワのカラーは、同じくスノーピークのフィールドファンと同様になっています。
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どちらもキャンプサイトに置いておいても、違和感なく溶け込めるは、カラーリングのおかげといっても良いかと思います。
専用のダストバッグとノズルが付属する
フィールドブロワには、専用のダストバッグとノズルが付属します。
ノズルはブロワとして使う際に、排気される風が1点に集中するようになるので、ゴミ等を簡単に吹き飛ばすことができるようになります。
一方、ダストバッグも排気口に使用しますが、ノズルを吸気口に装着することでフィールドブロワを掃除機のように使うこともできるようになります。
フィールドブロワの使い方
フィールドブロワの使い方は簡単です。フィールドブロワはブロワとしても、掃除機としても使うことができるので、それぞれの使い方をご紹介します。
バッテリーが必要
フィールドブロワを使うには、マキタのバッテリーが必須です。
フィールドファンはポータブル電源を使えばマキタのバッテリーは不要でしたが、フィールドブロワはAC電源からの給電に対応していないため、必ずマキタのバッテリーは必要になります。
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充電したバッテリーを、フィールドブロワ持ち手下部の部分にスライドさせて装着します。
カチッと音がしてバッテリーを引っ張っただけでは取れないか確認しましょう。
バッテリーをフィールドブロワから外す際は、バッテリーについている白いボタンを押しながら、装着した方向とは逆の方向へ引っ張ると簡単にバッテリーを取り外すことができます。
ブロワとしての使い方
フィールドブロワをブロワとして使用するには、こちらの付属するノズルを使用します。
ノズルには2箇所にフィールドブロワ本体に差し込むための突起がついています。また、フィールドブロワ本体には、ノズルの突起部分に合わせた切れ込みが2箇所入っています。
この本体の切れ込みにノズルの突起部分が来るように奥までノズルを差し込みます。
差し込んだだけではすぐに取れてしまうので、フィールドブロワ本体にある矢印の方向に軽く回します。するとノズルがしっかりとフィールドブロワ本体に装着でき、ノズルを引っ張っただけでは抜けないようになります。
ブロワの準備はこれで完了です!
準備ができたらいよいよブロワとして使っていきます。
まずはフィールドブロワ本体の持ち手上部にあるこちらのつまみを確認します。
これは、風量調節ボタンとなっていて、3段階に風量を調節することができます。
3が最も強く、1が最も弱くなります。フィールドブロワの風量は、0~3.2㎥/minの間で調節することができ、風速は0~98m/sのパワーを誇ります。
風量を調節したら、トリガー式のスイッチを入れると排気口から風が放出されます。
このトリガー式スイッチは、トリガーを強く引くと風も強く出て、弱く引くと風も弱く吹きます。なので、風量調節ボタンだけでなく、トリガー式スイッチで細かく風量を調節することもできます。風量調節ボタンはあくまで風量の上限を決める程度なので、最終的にはトリガー式スイッチで風量を調節します。
掃除機としての使い方
掃除機としてフィールドブロワを使用する場合は、付属するダストバッグとノズルの両方を使用します。
まず、ダストバッグをフィールドブロワの排気口に取り付けます。取り付け方はノズルの取り付け型と同様に、ダストバッグについている突起部分をフィールドブロワ排気口にある切り込み部分に合わせて差し込み、矢印の方向に回してしっかりと固定します。
次に、ノズルをフィールドブロワ本体の吸気口に差し込みます。ここでの装着方法も、ダストバッグの取り付け型と同様に、ノズルの突起部分をフィールドブロワ本体の切り込み部分に合わせて差し込み、回転させてしっかりと固定します。
ダストバッグとノズルを装着したら準備は完了です!
あとは、ブロワの使用方法と同様に、風量調節ボタンで風量を調節し、トリガー式のスイッチを引くことで吸気口から物を吸い取ることができます。
フィールドブロワの気になったところ
まだキャンプ場で使用できていないため、ファーストインプレッションで気になったところをご紹介します。
排気力相応の音
実際にどれだけの総音量なのか計測したわけではありませんが、特に最も風量の強い「3」に設定して使用した場合、かなりの大きな音が発生します。
一般的な掃除機と同等以上に感じたので、フィールドブロワを静かなキャンプ場や朝晩での使用は避けた方が良いかもしれません。
吸引力はそこまで強くない
フィールドブロワのブロワの排気力は強いのですが、吸引力はそこまで強くないというのが第一印象です。
細かな埃等は吸い込むことはできますが、吸気口がそこまで大きくないので吸引力とも相まってあまり掃除機として使う機会は少なそうな印象でした。
キャンプ場では、コーヒー豆や調味料をこぼした際に、吹き飛ばすとテント内に粉が撒き散らかるだけなので、そのような状況では掃除機として十分使っていけるかと思います。
フィールドブロワには収納袋が付属しない
フィールドファンもそうでしたが、フィールドブロワにも収納袋が付属してきません。
本体の他に、ノズルやダストバッグもあるため、できればまとめて収納しておける収納袋があると良いかと思います。
また、購入した時点でノズルは結構汚れていました。かなりしっかりとしたゴムのようの性質で、汚れたりゴミがつくと中々取りづらい印象です。そのような意味でも、本体をはじめ付属品が汚れないように収納袋はあると便利かと思います。
フィールドブロワのスペック
- 材質:本体/ポリアミド、熱可塑性エラストマー
- 使用電源:リチウムイオンバッテリ
- 18V…BL1860B,1850/B・1840・1830/B,BL1820B・1815N
- バッテリ電圧:18V
- 連続使用時間:(弱)/約80分、(中)/約30分、 (強)/約13分(BL1830B)
- 強/中/弱モード切替
- 風量0~3.2㎥/min
- 風速:0~98m/s
- サイズ:517×156×210mm
- 重量:1.3kg
- 真空度:0~5.8kPa[0~591mm水柱]
掃除をしてキャンプ道具を長く使おう
フィールドブロワがなくてももちろんキャンプを楽しむことはできます。
しかし、テーブルや椅子がゴミや粉物で汚れた際にすぐに掃除することで、キャンプ道具を綺麗な状態に保つことができ、道具の寿命が長引くことにつながります。
また、テントやタープ等は、張っていると落ち葉や埃をはじめ虫もついたりして結構汚れます。撤収時に手でゴミを払うことがだんだん億劫になってきてやらなくなると、テント類に痛みやすさにもつながっていきます。
キャンプに慣れてきた時だからこそ、フィールドブロワでキャンプ道具のお掃除をしてみてはいかがでしょうか。
今回はファーストインプレッションでの記事ですが、フィールドブロワはお掃除以外にも焚き火の火付けにも使えるようです。今までうちわや専用の火吹き棒を使っていましたが、フィールドブロワがあればより簡単に火付けができるかもしれません。
実際にキャンプで使ってみたら、使用感をレビューしてみたいと思います!
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