ロースタイルキャンプにおすすめのローチェア、スノーピークの「ローチェア ショート」は、4本の脚に加え、背もたれにもフレームがあるので、安定感抜群です。また、ローチェア ショートのシートは、沈み込みが少ないので、ローチェアの弱点であった立ち上がりにくさを克服しています。スノーピークらしく高額ですが、ローチェア ショートがあれば、もうローチェアを買い換える必要はありません。
この記事では、
ローチェア ショートの座り心地は?
アームレストや背もたれ等の細かなサイズ気にある
折り畳んだ時の持ち運びやすさは?
といった疑問にお答えしています。
キャンプで人気のローチェアにヘリノックスのアウトドアチェアがあります。
ヘリノックス以外にも多くのローチェアが販売されていますが、ローチェアの中には沈み込みが大きいことに加え、座面が低いことから立ち上がりにくいチェアもあります。
ローチェアはリラックスできて快適だけど、「立ち上がりにくい」という理由から、立ち上がりたくなくなると感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回ご紹介するローチェア ショートであれば、そんな問題も解決できます。
実際に使用してみた私の感想として、ローチェア ショートの特徴は以下のとおりです。
- 沈み込みが少なく、立ち上がりやすい
- 座った際に自然と重心が後ろにいくのでリラックスできる
- 背もたれが短いのでコンパクトに収納可能
- 背もたれ背面に収納ポケット・カラビナリング付き
- アームレストが短い
- フレームの塗装が剥がれると目立ちそう
- 収納袋がチェア本体サイズギリギリで使いにくい
もし、良いところに記載した内容のローチェアが欲しく、気になるところを許容できるなら、ローチェア ショートはかなりおすすめのチェアです。
また、座面の沈み込みや背もたれの寝込みが少ないので、キャンプ以外にもリビング等普段使いしても違和感なく使えると思います。
スノーピークでは、同様なローチェアとして「ローチェア 30」があります。
ローチェア 30の詳細はこちらの記事でまとめています。読み比べていただけるとわかるとおり、ローチェア ショートはローチェア 30の背もたれが短いこと以外は、ほとんど同様の機能が備わったローチェアです。
ヘリノックスチェアが気になる方は、各チェアの詳細や他のチェアとの比較もおこないましたので、参考にしてみてください。
ローチェア ショートの気になる座り心地は?
初めて座った時の感想として、「これはキャンプチェアなのか?」と思うくらい座った時の安定性の高さを感じました。
ほとんど沈み込みのない座面ながら、お尻の部分が低くなっていることで、自然と体重が後ろへといき、全く歪むことのない背もたれにしっかりと体重を預けることができました。
安いキャンプチェアには、座るときしんだり歪んだりすることがありますが、ローチェア ショートにはそのような不安定さは全くありませんでした。
座面は沈み込みませんが、硬くて痛いという印象はありません。座面が硬いと感じる場合はクッションを置けば良いですが、座面が沈み込みすぎる場合は中々対策が取りづらいので、自分好みにアレンジしやすいチェアともいえます。
シート高以外にも細かくサイズをチェック
ローチェア ショートのサイズは、スペック上では横幅580mm、奥行き650mm、高さ690mmとなっています。
これだけでは座面の大きさ等がわからなかったため、計測してみました。
シートのサイズについては、横幅は約47cm、奥行きは約40cmでした。横幅はシート先端部分を、奥行きはシート先端からシート奥の背もたれ部分との間にある縫い目(写真右側)までの距離です。
また、背もたれのサイズは、横幅は約42cm、高さは約45.5cmありました。
横幅は背もたれ上部を、高さは座面との間にある縫い目からシート上部先端までの距離です。
さらに、気になったのでアームレストも計測したところ、長さ約25cm、一番太い部分で幅は約3.8cmでした。
シート高は30cmと公式でも記載されていましたが、計測してみてところ、写真右側の背もたれとの間(お尻のくる部分)が最も低く、この高さが地面より30cmありました。
写真からもわかるとおり、お尻がくる部分が一番低く、シート先端に行くにつれ高くなっています。この形状により、シート自体の沈み込みが少なくても自然とお尻が下がり、リラックスした姿勢を取ることができます。
スノーピークチェアでは珍しく収納ポケット付き
スノーピークからは、ローチェア30をはじめ、Take!チェア等いくつかキャンプチェアが発売されています。
しかし、見た目重視のデザインからか、収納ポケットがついたチェアが少ない印象です。
ローチェア ショートには、背もたれ背面にメッシュポケットとカラビナリングがついているので、小物を収納しておくのに便利です。
メッシュポケットにマチはありませんが、タンブラーも入りそうなほど広げることができました。
ローチェア ショートの気になるところ
アームレストの短さが気になる
ローチェア ショートのアームレストの長さは約25cmなので、身長165cmの私でも若干短いと感じました。
座って普通に腕をアームレストに乗せた写真が上の写真です。
ちなみに、以前ご紹介した「ローチェア30」のアームレストは、30.5cmほどあったので、その短さは比較すると結構ありました。
フレームの塗装が気になる
ローチェア ショートのフレームは、前方と後方に2本ずつ脚があり、さらに背もたれの補強にも2本のフレームが使われています。
フレームはブラック塗装されたアルミニウム製です。
気になるのはこの塗装です。
ローチェア ショート単体では、フレーム同士が擦れることがないよう設計されているので、塗装が剥がれることはありません。
しかし、経年劣化や他のギアとぶつけると簡単に剥がれそうです。
このあたりを、「経年劣化の味」と見るか、「擦れ」と見るかは人それぞれかと思います。
収納袋のサイズが気になる
ローチェア ショート本体を収納するために付属する収納袋は、かなりぴったりサイズです。
ローチェア30も同様でしたが、それ以上にぴったりだと感じました。
ダブ付きが少ないのでコンパクトで見た目も良いですが、入れづらいのは残念でした。
ローチェア ショートのスペックはこちら
- サイズ:580×650×690(h)mm(シート高300mm)
- 重量:3.4kg
- 収納サイズ:160×180×840(h)mm
- カラー:グレー、アイボリー
- セット内容:本体、収納ケース
- 材質:アルミニウム、天然木(チーク)、ステンレス、ポリエステル
- 価格:21,800円(税別)
さらに快適に過ごせるおすすめのオプション
ローチェア ショートでも快適に過ごせますが、さらに快適に過ごすことができるおすすめのオプションパーツが、「ローチェアカップホルダー」です。
口が広いので、タンブラーをはじめ、マグカップも入るサイズです。
写真は以前購入したスノーピークの「ステンレス真空ボトルタイプM500」です。
このタンブラーであれば、カップホルダーの幅はかなり余裕を持って入れることができました。
取り付けも簡単で、取り付け口を押し込むことでスペースができるので、手すりにスライドさせて装着するだけです。
ローチェア ショートには背もたれ背面に収納ポケットはありますが、カップを入れたり、キャンプギアの一時保管場所として、ローチェアカップホルダーはおすすめです。
ちなみに、ローチェアに取り付けることができるオプションパーツとして、「ローチェアクッション プラス」というクッションもあります。
このクッションは、ローチェア30等の背もたれにつけると枕として使えるので、さらに快適に過ごすことができるアイテムです。
ローチェア30は背もたれが高いので良いのですが、ローチェア ショートにクッションを取り付けると、背もたれが低いので腰上あたりにクッションが来てしまい、逆に座りにくくなってしまいました。
背もたれ下部につけることで、腰が自然と湾曲し、快適に座れるかもしれませんが、個人的にはローチェア ショートには合わないかなと思いました。
ローチェア30にそれぞれのオプションパーツを取り付けた際の使用感はこちらでまとめています。
キャンプチェアとして最適なコンパクトで立ち上がりやすいローチェア
ローチェア ショートは折り畳んだ際に1mを切るので、スノーピークのチェアの中ではコンパクトに収納することができます。
それでいてシートはしっかりとしていて、沈み込みが少ないので立ち上がりやすいので、立ち上がったり座ったりすることの多いキャンプではかなりおすすめのチェアです。
また、スノーピークチェアの中では珍しく背もたれ背面に収納ポケットがついていたり、オプションでカップホルダーを追加すれば、収納にも困りません。
お値段はスノーピークらしく高額ではありますが、購入すれば永久保証のつくスノーピークギアの中でも、ローチェア ショートはかなりおすすめのローチェアです。
カラーも2色あるので、キャンプサイトにあったローチェアを購入してみてはいかがでしょうか。
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