スノーピークのTake!チェア ロングと、ヘリノックスのタクティカルチェア ツーを購入した私が、それぞれの特徴と座り心地を比較してみました。どちらも背もたれの長いリラックスできるキャンプチェアで、どちらを買えば良いか迷っている方も多いのでは?私なりの選び方をお教えします。
この記事では、
Take!チェアとタクティカルチェア ツーはどう違うの?
結局どっちを買えばいいの?
といった疑問にお答えします。
私は私は実際に「Take!チェア ロング」を2脚、ヘリノックスのタクティカルチェア L、同じくヘリノックス のタクティカルチェア ツーをそれぞれ1脚ずつ持っていました。
結論から申し上げますと、最終的に残っているのはTake!チェア ロング2脚です。
私はパートナーさんとデイキャンプを中心に楽しんでいますが、デイキャンプでは常にTake!チェア ロングを使っています。
ローチェアで座った時のしっかりした沈み込みと長めの背もたれで、他のキャンプチェアと比較してリラックス感は秀でています。
しかし、弱点もあるなと常々感じています。
そこで今回は、上の質問にお答えつつ、私の感じるTake!チェア ロングとタクティカルチェア ツーのおすすめポイント、注意点をまとめてみます。
Take!チェア ロングとタクティカルチェア ツーの比較
使用時のサイズはTake!チェア ロングの方が大きい
上の写真からもわかるように、Take!チェア ロングはタクティカルチェアツーと比較すると大きいです。
Take!チェア ロングは、595mm×800mm×高さ950mmです。
タクティカルチェア ツーは550mm×奥行き650mm×高さ840mmです。
椅子本体の高さはTake!チェア ロングが1m近くにまで達しています。椅子を設置した際に最も高くなる場所は、背もたれ部分です。1mあると、テント内で使うのは難しい場合が多いです。
また、タープやシェルターの下で使用する際も、設置場所を考えないと、頭がタープやシェルターにあたる場合があります。
私はノルディスクのアルフェイム12.6を冬場のデイキャンプでよく使います。
結構背の高いアルフェイムでさえ、テント内でTake!チェア ロングを使う場合は設置場所がテント中央辺りに限られてきます。テント内でも使うことを想定さている場合は、テントの高さが十分に確保されているかは確認した方が良いと思います。
座面の高さはTake!チェア ロングで360mm、タクティカルチェア ツーで340mmとほとんど変わりません。しかし、座った際の沈み込みは、Take!チェア ロングの方が大きく感じました。
横幅は、Take!チェア ロングで60cm弱、タクティカルチェア ツーで55cmなので、その差は約5cmほどです。
この差は結構大きく、座った時の幅のゆったり感はTake!チェア ロングの方がかなり大きく感じました。
使用時のサイズについて
収納時のサイズはタクティカルチェア ツーの方が小さい
収納するときは、どちらのイスも折りたたんで収納することができます。
収納時のサイズは、Take!チェア ロングは100×150×1,280mmです。
一方、タクティカルチェア ツーは直径15cm×長さ46cmの筒状になりますので、圧倒的にタクティカルチェアツーの方が収納サイズはコンパクトです。
また、重量はTake!チェア ロングで3.5kg、タクティカルチェア ツーは1.15kgなので、タクティカルチェア ツーの方が収納性や持ち運びやすさも良いと感じました。
また、タクティカルチェア ツーは専用の収納袋が付属するのに対し、Take!チェア ロングには収納袋が付属してきません。代わりに布バンドがついてくるので、収納時はTake!チェア ロングに固定するとある程度持ち運びしやすくなります。
しかし、布バンドはショルダーベルトほど長くないので、肩から担いで持ち運びするのも不便に感じました。
加えて、収納時のサイズは1mを超えるので、私の車では後部座席を倒さないと車にも収納することができませんでした。今は車のルーフボックスに収納しています。
収納時のサイズについて
座り心地はTake!チェア ロングの方が良い
Take!チェア ロングの方が背もたれが大きいため、体重をしっかりとイスに預けることができます。
また、座った時に自然と上を向くような体勢になるため、かなりリラックスして座ることができます。
一方で、タクティカルチェアツーも背もたれは他のヘリノックスチェアと比較すると大きいのですが、Take!チェア ロングよりも背もたれは低くなっています。そのため、同じように座った時に、一瞬後ろにひっくり返りそうな感覚を覚えた時がありました。
タクティカルチェア ツーには、背もたれの上部にはヘッドレストのようなものもついています。しかし、あくまで簡易的なものなので、頭をしっかりとホールドさせたい場合は別で枕を用意した方が良さそうです。
実際に座った時の座面の沈み込みは、Take!チェア ロングの方が大きく感じました。また、イスの横幅もタクティカルチェア ツーが550mmなのに対して、Take!チェア ロングが595mmと広く取られているので、体全体を支えてくれます。
Take!チェア ロングにはアームレストがついているのポイントです。
座った際の背もたれの角度はどちらも同じくらいに感じましたが、沈み込みのおかげかTake!チェア ロングのほうがリラックスできました。
座り心地について
持ち運びやすさはタクティカルチェアツーの方が楽
収納時のサイズはタクティカルチェア ツーの方がかなりコンパクトです。
そのため、断然タクティカルチェア ツーの方が持ち運びしやすいと感じました。
また、タクティカルチェア ツーであれば収納袋が付属します。こちらにフレームと座面を収納させることができます。
一方で、Take!チェア ロングには収納袋は付属してきません。
後述でお教えするパイルドライバーケースを使えばシンデレラフィットします。しかし、座布まで一緒に入れるとパンパンで収納も大変なので、私は座布は本体とは別で保管しています。
ショルダーバンドにもなる布バンドがついてきますが、固定されている訳ではないので簡単に外れてしまいます。
フレームの足の部分は汚れやすいので、Take!チェア ロングの保管はそのまま車等に収納するよりは、収納袋を用意した方が良いかと思います。
持ち運びやすさについて
値段の安いのはタクティカルチェア ツー
公式サイトで確認すると、Take!チェア ロングの価格は税込21,780円で、タクティカルチェア ツーは税込18,480円となっています。
その差は3,000円ほどTake!チェア ロングの方が高くなっています。
値段について
さらに快適さを求めるならオプションパーツもあり
タクティカルチェア ツーには、他のイスやテーブルにも使用できるようなサイドストレージや枕になるエアーヘッドレストが発売されています。カラーも同色のものもありますし、あえて小物は別カラーにする等、簡単に自分好みにカスタムすることができます。
一方で、Take!チェア ロングは特段オプションパーツはありません。
座布は別売りされていますが、小物入れや機能性をアップさせるようなものは販売されていません。
公式で案内している使い方ではないかもしれませんが、私はパイルドライバーケースをTake!チェア ロングの収納袋として使用しています。
オプションパーツについて
両キャンプチェアの選び方
それぞれのキャンプチェアの良いところ、気になるところをざっと挙げてみました。
改めてまとめてみますと、
以上が、Take!チェア ロングとタクティカルチェア ツー両方を持っていた私の感想です。
私は、キャンプチェアには「リラックス感」を求めたので、収納時の大きさや値段の高さには多少目をつぶってTake!チェア ロングを使うことにしました。
Take!チェア ロングを2年ほど使っていますが、テント内で使わなければ、特にサイズ感が気になることは滅多にありませんでした。
そうは言っても2万円を超える買い物になるため、じっくり考えてから購入することをおすすめします。
なお、Take!チェア ロングをスノーピークの公式サイトで購入しようとすると、人気のため結構在庫切れを起こしていることが多いです。
特段スノーピークの会員ポイントがどうしても欲しいというわけではないのであれば、大手ECサイトで購入することもできます。