先日パートナーさんにプレゼントしてもらったスノーピーク「リビングシェルS」を何度かデュオデイキャンプで使ってみたのでレビューします。リビングシェルSは、2人で使用するには本当にちょうど良いサイズ感で、設営も15分程度でできるのでデイキャンプ等時間が限られていても目一杯キャンプを楽しめます。
この記事では、
リビングシェルSを2人で使った時のサイズ感は?
シェルターは張るのが難しいの?
といった疑問をメインにお答えしています。
シェルターは、テントと比較すると高さがあるので室内でも立って過ごせるほど快適です。
リビングシェルSは、スノーピーク公式でも1~2名用とあるだけに、デュオデイキャンプで使ってみましたが設営は簡単ながら、そのサイズ感は2人で使うには広々とした空間が確保できて本当にちょうど良いサイズでした。
設営は15分ほどでできるので、時間が限られているデイキャンプでは特にキャンプをする時間を確保することができておすすめのシェルターです。
私なりのリビングシェルSのおすすめポイントや、あると便利なオプションパーツをご紹介します。
設営は慣れれば15分程度でできる
リビングシェルSは、設営すると幅320cm、奥行き350cm、高さは2mちょっとになります。
サイズだけ聞くと、テントより大きいので設営が大変そうに感じる方も多いかと思います。
実際は、5本のポールにより支えられていますが、説明書がなくてもどこにどのポールを使えば良いかひと目でわかるようになっていますし、シェルター自体そこまで重さがないため、設営は初めてでも簡単に行うことができました。
簡単に、設営の流れをご紹介します。
設営場所を決める際は出入り口の向きに注意!
リビングシェルSには、専用の収納バッグが付属します。
この中に、シェルター本体、ポール、ロープ、ジュラルミンペグ等を全て収納することができます。
収納する際にシェルターが開かないよう、2本のベルトで固定されています。まずは、シェルターを設営場所まで持っていき、このベルトを外してシェルター本体を広げます。
ここで、設置した出入り口の向きに合わせてシェルター本体の向きを変える必要があります。
上の写真は設営後のリビングシェルSの出入り口とは反対の面です。
写真真ん中にある縦の赤いラインがある方が出入り口とは反対の面になります。シェルター本体を広げたときに、縦にラインのない方が出入り口側に来るように、方向を調節します。
ポールをガイドに合わせてシェルターに装着します
シェルターの向きが決まったら、ポールをシェルターに装着していきます。
ポールは全部で4種類あります。
左から順に、リッジポール、Aフレーム2本、Cフレーム2本、アップライトポール2本となっています。アップライトポールは出入り口を張り出す際に使用します。リビングシェルS本体を張るためには、アップライトポールを除いた3種類5本のポールを使用することになります。
まずはリッジポールをシェルター中央部に装着します。
リッジポールには紺色の丸いシールが付いています。これを、リビングシェル中央部分にある同じく同じく紺色のテープが付いたスリーブにとおします。
次に、Aフレームの中央部にある穴に、リッジポールを差し込みます。この時、Aフレームについた紺色のシールが外側に向くようにして差し込むと、無理なく差し込むことができます。左右同じようにAフレームにリッジポールを差し込みます。
Aフレーム先端をリングピンに差し込むのにはちょっと力が必要
Aフレームにリッジポールを差し込んだら、フレーム全体を立てるようにリビングシェル本体の裾にある紺色のバンドがついたリングピンにAフレームを差し込みます。
この際、Aフレームに力がかかりますので、自然とフレーム全体が立ち上がり、シェルター本体もそれに合わせて立ち上がってきます。
上の写真はリビングシェルSの側面になる部分です。同様に反対側もリングピンにAフレームを差し込みます。
赤色のCフレームは赤色のスリーブ、赤色のリングピンへ
次に、CフレームをリビングシェルS本体に装着します。
Cフレームの先端には赤色のシールが貼ってあるので、この部分をシェルター本体の赤色のスリーブに前後1本ずつ入れていきます。
この際、CフレームがAフレームの上に来るようにしてフレーム同士をクロスさせることがポイントです。
その後、シェルター本体の裾にある赤色のリングピンにCフレームを差し込みます。
これを左右行うとシェルターがしっかりと立ち上がります。その後、プラスチックのフックを上から順番に全て装着すると、シェルター全体の形が整います。
本体とフレームをロープで固定する
リビングシェルSにはシェルター本体に装着するものと、フレームのクロス部分に装着するものの2種類のロープがあります。
それぞれ間違わないようにシェルター本体とフレームに装着します。
全ての箇所にペグダウンすれば完成
最後に、リングピンについているペグダウン用のベルトと、ロープをペグダウンすれば完成です。
あとはお好みで、出入り口部分をロールアップしたり、跳ね上げ用のポールを使って出入り口にも屋根を作ります。
慣れれば設営は15分程度でできます。
私はパートナーさんと2人で設営しています。公式でも「2人以上」で設営するよう書いてありますので、無理せず複数人で設営することをおすすめします。
設営するときに気づいたこと
まだまだリビングシェルSの設営回数は少ないですが、設営してみて気づいたことをまとめてみます。
風が吹くとシェルターがかなり煽られる
リビングシェルSは設営すると高さが2mを超えます。
特に設営時でまだペグダウンしていない時は、1人で設営すると強風でシェルターが煽られて結構シェルター本体がもっていかれます。
そういう意味でもリビングシェルSは、慣れないうちは複数人で設営した方が良いかと思います。
ハンマーは付属しない
リビングシェルSには、設営に必要なポールやロープをはじめ、ジュラルミンのペグも必要本数が付属してきます。
しかし、ペグダウンに必要な「ハンマー」だけは別で用意する必要があります。
私は、ペグハンマー Pro.Cをすでに持っていましたが、初めてテントやシェルターを購入するという方は、別で用意しましょう。
リビングシェルSがおすすめなのはこんな方
リビングシェルSをパートナーさんとデュオデイキャンプで何度か使用して感じたのは、やはり2人で使用するのにちょうど良いサイズだと感じました。
我々はお座敷スタイルでリビングシェルSを使用することが多いです。
別売りのグランドシートやリビングシートを使用して、ちゃぶ台を置けば広々とした快適な空間が出来上がります。
2人分の荷物を置き、ちゃぶ台や座布団を置いても2人で使用する分にはまだまだ空間には余裕があります。
また、設営の簡単さからデイキャンプでもさっと設営、さっと撤収ができるのでおすすめです。
3~4人でもリビングとしてテーブルとイスを置いて過ごす分にはちょうど良いかと思いますが、宿泊を含めたキャンプでは3人以上は少し窮屈に感じるかもしれません。
リビングシェルS専用のオプションパーツ
リビングシェルSには、さらに快適に過ごすために専用のオプションパーツがあります。
なくてももちろん快適ですが、天候に左右されなくなったり、宿泊で必須のインナーテントもあるので、一式揃えておくとさらに快適に過ごすことができます。
リビングシェルS インナールーム
画像:スノーピーク公式サイトより引用
リビングシェルS内で使える1~2名用のインナーテントです。
インナールームの前後に出入り口があるので、通気性を犠牲にしないのもポイントです。
床面のサイズは、280×120cmなので、2名で使うにはギリギリのようです。また、2箇所の吊り具と床面4箇所で引っ張るため、側面の壁が垂れてきてあまりインナールーム内は広くないようです。
- 収納ケースサイズ:31×58cm
- 重量:1.8kg
- セット:内容本体、収納ケース
- 対応製品:TP-240、FES-240、TP-623、TP-623R、TP-635
- 材質:ウォール部/68Dポリエステルタフタ、ボトム部/210Dポリエステルオックス・PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム
- 対応人数:2名
リビングシェルS インナールーム グランドシート
画像:スノーピーク公式サイトより引用
リビングシェルS インナールームの床面を汚れや湿気から守るためのグランドシートです。あくまでインナールーム用なので、リビングシェルSと直接連結させることはできませんので注意が必要です。
- サイズ:280×120cm
- 収納サイズ:18×37(h)cm
- 重量:0.46kg
- セット:内容本体、収納ケース
- 対応製品:TP-240、FES-240、TP-623、TP-623R、TP-635
- 材質:210Dポリエステルオックス・PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム
リビングシェル S シールドルーフ
画像:スノーピーク公式サイトより引用
リビングシェルターS単体でも十分直射日光を避けることができますが、さらに日射を和らげることができるのがシールドルーフです。
遮光ピグメントPU加工・UVカット加工が施されているだけでなく、耐水圧も3,000mmとプロ仕様となっています。
- 収納ケースサイズ:18×37cm
- 重量:0.54kg
- セット内容:本体、収納ケース
- 材質:75Dポリエステルタフタ・遮光ピグメントPUコーティング
- 耐水圧3,000mmミニマム・テフロン撥水加工
リビングシート
画像:スノーピーク公式サイトより引用
リビングシェルS専用品ではありませんが、我々のデイキャンプ時にリビングシェルS内に敷いて使っているのが「リビングシート」です。
ピクニックシートのように地面に敷いて使いますが、特徴的なのは縁が10cmほど壁となって立ち上がっています。これにより、虫が入りにくくなっていることに加え、靴の脱ぎ履きでよく起こる土がシートの上に入ることを防いでくれるので、特に靴の脱ぎ履きが多いお座敷スタイルのキャンプとの相性は抜群です。
実際にデイキャンプで使った時に気づいたこと等をまとめた記事はこちらです。
- サイズ:160×300×10(h)cm
- 重量:1.1kg
- 収納サイズ:24×44cm
- セット内容:本体、ジュラルミンペグ(17cm×4)、収納ケース、ペグケース
- 材質:210Dポリエステルオックス・PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム
リビングシェルとの違い
画像:スノーピーク公式サイトより引用
実は、リビングシェルSには兄弟シェルター(?)のような「リビングシェル」というシェルターもスノーピークから発売されています。
上の写真を見ていただいてもわかるとおり、構造は全く同じでサイズが一回り大きくなったものになります。
リビングシェルSとの値段の差は、わずか5,000円ほどなので、大きい方がいい!という方にはリビングシェルもおすすめです。
- サイズ:445×415×210(h)cm
- 重量:13.2kg
- 収納サイズ:76×28×33(h)cm
- セット内容:本体、Aフレーム(×2)、リッジポール(×1)、Cフレーム(×2)、ジュラルミンペグ(21cm×22)、三角ポケット(×2)、コンプレッションベルト(×2)、自在付ロープ(3.5m×4、7m×2、2m×4)、シームシーリング剤、フレームケース、ペグケース、キャリーバッグ、アップライトポール(×2)
- 対応人数:4名
- 室内高:210cm
- フライ耐水圧ミニマム値:3,000mm(ルーフ部)
- ボトム耐水圧ミニマム値:1,800mm(ウォール部)
- UVカット加工:あり
- 材質:本体/75Dポリエステルタフタ・70Dナイロンタフタ・遮光ピグメントPUコーティング耐水圧3,000mmミニマム(ルーフ部)・PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム(ウォール部)・UVカット加工・テフロン撥水加工、マッドスカート/210Dポリエステルオックス・P Uコーティング、フレーム/A6061(φ16mm+φ19mm)
リビングシェルSのスペック
画像:スノーピーク公式サイトより引用
- 重量:12kg
- キャリーバッグサイズ:73×27×26(h)cm
- セット内容:本体、Aフレーム(×2)、リッジポール(×1)、C フレーム(×2)、アップライトポール(190cm×2)、ジュラルミンペグ(21cm×22)、三角ポケット(×2)、コンプレッションベルト(×2)、自在付きロープ(3.5m×6、リング付2m×4)、シームグリップ剤、キャリーバッグ、フレームケース、ペグケース
- 材質:ルーフ部/75Dポリエステルタフタ・遮光ピグメントPUコーティング耐水圧3,000mmミニマム・UVカット加工・テフロン撥水加工、ウォール部/75Dポリエステルタフタ・PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム・UVカット加工・テフロン撥水加工、マッドスカート/210Dポリエステルオックス・PUコーティング、フレーム/A6061(φ16mm)
リビングシェルSはデュオキャンプにおすすめ
リビングシェルSは、サイズ的にはデュオデイキャンプにぴったりサイズです!
シェルターなので、室内の高さもあり、お座敷スタイルにすればさらに広々とした空間に感じられます。
テントだと天井が低くて過ごしづらいと感じていた方には、リビングシェルSはおすすめのシェルターです。
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