スノーピークから販売されている2種類のキャンプチェア「ローチェア30」と「Take!チェアロング」の違いを購入者目線でレビューします。それぞれのキャンプチェアの違いやおすすめの方をまとめています。
この記事では、
収納サイズは多少大きくてもいいのでリラックスできるキャンプチェアが欲しい
ローテーブルに合うローチェアの購入を検討している
方向けに、スノーピークから販売されている「ローチェア30」と「Take!チェアロング」の違いをまとめています。
どちらも背もたれが長めのリラックスできるキャンプチェアですが、その違いをまとめています。
この記事を読めば、ご自身にあったローチェアが見つかります!
コンパクトに収納できるローチェアとして、ヘリノックスのキャンプチェアがあります。
こちらのキャンプチェアが気になる方は、実際に購入して使ってみたレビューを行っていますので、こちらの記事も参考にしてみてください。
ヘリノックス チェアの中で最も背もたれの大きな「タクティカルチェアツー」を購入してみました。ヘリノックスはコンパクトなゆえに、背もたれが低くて、ゆったり座りずらかったのですが、キャンプチェアとして座り心地を追求したのがタクティカルチェアツーです。
ヘリノックスチェアはなぜ人気なのか?それを確認するためにタクティカルチェアツーの比較用に、同じくヘリノックスの「タクティカルチェアL」を購入してみました。実際に使用してみて感じたことをレビューします。
Take!チェアロング・タクティカルチェアL・タクティカルチェアツーのサイズ、重量、収納性等の使い勝手を比較してみました。同メーカー内の比較ではわからなかった違いをレビューします。特にTake!チェアロングとタクティカルチェアツーは背もたれの長いタイプですが、それぞれ特徴があったので、購入の参考にしていただけると嬉しいです。
「ローチェア30」と「Take!チェアロング」の違い3つ
私が実際に両チェアを購入して感じた違いは以下のとおりです。
- 収納のしやすさ
- シート(座面)の沈み込み
- アームレストの構造
その他スペック上の違いは以下のとおりです。
ローチェア30 | Take!チェアロング | |
---|---|---|
サイズ | 58×65×86(h)cm (シート高300mm) | 59.5×80×95(h)cm (シート高360mm) |
重量 | 3.6kg | 3.5kg |
収納サイズ | 16×18×101(h)cm | 10×15×128cm |
セット内容 | 本体、収納ケース | 本体 |
材質 | フレーム/アルミニウム合金、肘掛け/竹集成材、金具/ステンレス、シート/ポリエステル | フレーム/竹集成材・アルミニウム合金、金具/ステンレス、シート/綿帆布(6号) |
価格 | 16,000円(税別) | 19,800円(税別) |
- 椅子の座り心地は、ローチェア30は座面が硬くしっかりしているので沈み込みが少ないが、お尻が痛くなるほどではなく、立ち上がりやすい
- Take!チェアロングは座面の素材が帆布なので沈み込みが大きく、体が包み込まれるようでリラックスできる
結論から申し上げると、とにかくくつろげるキャンプチェアが欲しいという方には、Take!チェアロングをおすすめします。
一方で、リラックスもでき、収納ポケットやアームレストを有効活用したいという方には、ローチェア30をおすすめします。
細かな違いを3つに分けて解説します。
1.収納のしやすさ
画像:ローチェア30本体を付属する収納袋に入れたところ
両チェアの収納に関する決定的な違いは、収納袋の有無です。
ローチェア30には専用の収納袋が付属します。座面も含め、付属する収納袋にローチェア30を全て収めることができます。
一方で、Take!チェアロングには収納袋が付属しません。また、帆布はフレームにかぶせているだけなので、簡単に外れてしまいます。収納時は帆布を外さないとフレームがコンパクトに折り畳めないことから、フレームと帆布をそれぞれ収納しておく必要があります。
Take!チェアロングのおすすめの収納ケースは、ピッタリサイズの「パイルドライバーケース」がおすすめです。
価格は本体だけでもTake!チェアロングの方が高額ですが、これに加えて収納袋も別途購入すると、価格差はさらに広がってしまいます。
また、収納時のサイズは、ローチェア30が16×18×101(h)cmあり、Take!チェアロングは10×15×128cmあります。
画像:左から順に、Take!チェアロング、タクティカルチェアツー、タクティカルチェアL
どちらも収納しても1mほどありますが、Take!チェアロングはさすがにコンパクトとは言えない収納サイズです。車に積むにしても、横や縦に積むことができる車も限られるかと思います。
私はルーフボックスに収納しています。
2.シート(座面)の沈み込み
画像:実際にローチェア30に座ったところ
ローチェア30のシートは、ポリエステル製の厚みと硬さのあるしっかりとしたシートになっています。
そのため、シートの沈み込みはほとんどありません。
シートの高差はスペック表に記載はありませんが、私が測ってみたところ、一番シート高の低いお尻の部分で約30cmでした。
沈み込みが少ないので、ローチェアの弱点であった立ち上がりにくさがローチェア30にはほとんどないことが特徴です。
画像:実際にTake!チェアロング
対してTake!チェアロングのシートは、6号帆布が使用されています。
こちらも帆布としてしっかりと厚みがありますが、シート自体にクッション性はなく、沈み込みがかなり大きくなります。
シート高はスペック上36cmとありますが、沈み込みがあるのでもう少し低い印象でした。
お尻がしっかりと沈み、背もたれの沈みと相まって座るとリラックスした姿勢に自然となります。
Take!チェアロングは沈み込みが大きいことから、リラックスできる反面、ローチェア30と比較して立ち上がりにくい印象でした。
3.アームレストの構造
ローチェア30とTake!チェアロングには、ともにアームレストがついています。
ローチェア30のアームレストは、竹集成材が使用されています。これにより、立ち上がる際にアームレストを支えにして立ち上がることもできるほど丈夫にできていました。
また、別売りの「カップホルダー」を装着させることもできるので、カップ置きとしてテーブルを用意しなくても良いので、ローチェア30の機能性が一気に向上します。
一方、Take!チェアロングのアームレスとはバンドのようになっているので、イスを広げても少したるんでいます。
バンド状のアームレストではカップホルダーの設置は難しそうでした。また、Take!チェアロングでは立ち上がる際はフレーム先端部分を持つ方が安定するので、アームレストは肘を置くだけの機能としてのみ使えました。
結果、ローチェア30の方がTake!チェアロングと比較してアームレストの使い勝手は上だと感じました。
ちなみに、ローチェアやTake!チェアのオプションアイテムとして、カップホルダーの他に背もたれ上部につけて枕にしたり、背もたれ下部につけて楽な姿勢を維持できるクッションとして機能する「ローチェアクッション プラス」があります。
特にローチェア30では、ローチェアクッション プラスを使わないと頭が背もたれでホールドされず、首が疲れやすくなるので必須アイテムかと思います。
ローチェア30とTake!チェアロングの比較まとめ
ローチェア30もTake!チェアロングもシート高約30cmのロースタイルチェアなので、スノーピークから発売されているIGTスリムやエントリーIGT等のローテーブルとの相性は抜群です。
税込の価格差は約4,000円ほどローチェアの方がお安く購入できます。
価格が安く、立ち上がりやすかったりオプションパーツでカスタムできる幅が広いローチェア30は、どんなキャンプシーンでも使い勝手が良いかと思います。
一方で、リラックスするなら帆布の柔らかく包まれる感覚のあるTake!チェアロングがおすすめです。
それぞれのチェアの詳しい解説は、こちらの記事で行っていますので、こちらの記事も参考にしてみてください。
ローチェア30の記事はこちら
ローチェア30の背もたれを低くしてコンパクトになった「ローチェア ショート」もレビューしています。背もたれの高さ以外にも、ローチェア30とは多くの違いがありましたので、実際に使ってみた感想も含めてビューしています。
スノーピークのテーブルとチェアで揃えた場合の気になるポイントをまとめてみました。
ローチェアにはやはりローテーブルが合います!IGTスリムやエントリーIGTとローチェアとを組み合わせた時の使い勝手等をまとめてみました。
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