無骨なアイテムが多いキャンプ道具ですが、その中でもおしゃれで落ち着いたデザインのガス缶カバーをレザークラフトで作ってみました。他ではあまり見ない配色とデザインに仕上がったと思います。レザークラフトでガス缶カバーを作ってみたい方の参考になれば嬉しいです。
この記事では、
レザークラフトでガス管を作る際に必要な道具は?
使う皮革のおすすめは?
といった疑問をメインにお答えしています。
中々自分好みのガス缶カバーがなかったので、レザークラフトで自作してみました。
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デザインはスノーピークの配色を参考に、ブラウンをメインに挿し色で「エンジ」を入れてみました。
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何度か失敗して作っているので、ガス缶カバーを作る上で必要な道具をご紹介します。
ガス缶カバー作成に必要な道具
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私は以前からレザークラフトを行っていたので、最低限の道具はありました。
しかし、今回初めて革紐を使ってみたので新たに購入した道具もいくつかあるので、今回のガス缶作成に使用した道具をご紹介します。
高級比較「トーゴ(トゴ)」

画像:レザーマニア公式通販サイトより引用
今回使用した皮革は、「トーゴ」という肌触りのよい柔らかい革を使用しました。
トーゴは、エルメスのバーキンにも使用されるほどの高級皮革です。実際に触ってみるとシボの入った柔らかい革でした。生後3〜6ヶ月の仔牛の原皮を使用しているとのことで、繊維が密で型崩れしにくことが特徴の革です。
しっかりとした革でガス缶を作っていらっしゃる方が多かったのですが、さらに高級感を出したいと思って少し奮発してみました。
今回はA3サイズの厚さ1.3mmのものも購入しました。
トーゴは、レザーマニアさんで購入できます。
革を裁断するために使った道具
まず必要になるのが革を切るための道具です。
私は、以前から使用していたこちらの革包丁を使用しました。
刃の大きさがちょうど良く、グリップ部分も大きめで握りやすいことが特徴です。
値段も1,000円前後なので、1本持っておくことをおすすめします。
コスパを考えるとこちらの刃を交換できるタイプのものにすると、刃を研ぐ必要もないので良いかと思います。
型作りに便利なのが方眼用紙です。
厚みがあるので、何度が使っても折れ曲がることもないので安くて便利です。少ない枚数の物ほど高くなるので、今後たくさん使うだろうと思い100枚セットのものを購入しました。
ガス缶上部のパーツは円形なので、綺麗に円形に革をカットできる円形カッターがあると便利です。
こちらのカッターは、コンパスの中心部の針を引っ込めた状態でも使用できるので、うまく使えば中心部に穴を開けることなく革をカットできることが特徴です。
革をまっすぐに切るために欠かせないのが定規です。
おすすめは、ステンレスや金属製の定規です。プラスチック製の定規の場合、革包丁でカットされてしまい、定規の断面が凸凹してしまう恐れがあります。
また、大きめのものを作る際に、30cmでは足りない場合が結構あります。30cm以上の長めのものを使用すると、線を真っ直ぐ引いたりカットしたりできるので、ある程度長めのものを選ぶと良いかと思います。
革を縫うために必要な道具
今回は革紐を使用したので、手縫い用の細い針ではなく革紐専用の針を使用しました。
クラフト社のレース針は、3本セットになっています。
革紐はこちらのエンジと茶色を使用しました。革紐は縫う長さの7~8倍ほど必要になります。
今回縫う場所は、ガス缶上部と下部にそれぞれ1周ずつ、側面に革同士をつなげるための2箇所があります。
1周分は約33cmほどなので、約33cm × 8 × 2 =約5m分に加え、側面約6cm× 8 × 2 =約1mほど必要になります。
こちらの小巻は9m分ありますので、1つ作るには十分な長さです。
一般的な手縫糸を使用する場合は菱目打ちを使うと縫い目が綺麗ですが、革紐の場合は紐の幅に合わせた平目打ちを使用します。
今回使用した革紐の幅は3mmだったので、3mmの平目打ちを購入しました。ピッチも3mmなので、縫った際に綺麗に仕上がります。
平目打ちで革に穴を開ける際に下に敷いてテーブルを保護したり、硬いゴムを使用しているので平目打ちが打ちやすくなる必須アイテムです。
革をカットする用というよりは、革紐をカットする用に使用しました。
レザークラフト用のものを選ぶと、切れ味もよく、カットした断面が綺麗なので専用のものを選ぶことをおすすめします。
革の処理に必要な道具
革の裏面や革の切断面(コバ)をきれいにするために必須の道具です。
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特に切断面は外側からも見えるのできれいにしたいところですが、革紐を使えばコバが外から見えなくなるので、磨く時間が短縮できます。
革の裏面にトコノールを塗り、半乾きの状態になってからガラス板でしっかり磨いてあげると革の表面がツルツルになってきれいになります。
特にガス缶のようにぴったりめに作る際に、裏面を磨いておくとカバーを取り外しやすくなるので裏面はガラス板で磨くことをおすすめします。
とりあえずこれらの道具でやってみる!
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上の写真のパーツは、今回ご紹介した道具を使って作成したガス管カバーです。
今回は道具のご紹介になりましたが、今後作り方もご紹介できればと思っています。
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レザークラフトの道具は、一度揃えてしまえば長く使うことができるので、まずは道具を揃えてみて色々と作ってみることをおすすめします!
実際にキャンプで使うのが楽しみです。
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