スノーピークからIGTシリーズとして発売されている「エントリーIGT」と「IGTスリム」をそれぞれ購入したので比較してみました。どちらも自分好みに天板をカスタマイズできる便利テーブルですが、カスタムの仕方にも違いがありました。スペック表ではわからない、実際のサイズの違いもわかったのでまとめてみます。
この記事では、
IGTスリムの方が倍近くするがエントリーIGTとの違いは?
IGTスリムの方がスペック上は大きいがどちらも3ユニット分で共通な理由は?
といった疑問にお答えしています。
エントリーIGTとIGTスリム両者の写真を撮っていますので、それぞれの違いを確認してみてください。
2つのテーブルを以下のポイントで解説します。
- どちらも3ユニット分の天板の広さ
- フレームの太さに違いがある
- フレームの形状により組み立て時のサイズに違いがある
- 天板の材質により価格に差がある
エントリーIGTとIGTスリムのスペック上の違い
まずは、エントリーIGTとIGTスリムのスペックの違いをまとめます。
スノーピーク公式サイトに記載のある両者のスペックをまとめると以下のようになります。
エントリーIGT | IGTスリム | |
---|---|---|
サイズ | 865×440×400(h)mm | 940×403×408(h)mm |
重量 | 6.5kg(天板含む) | 4.8kg(フレームのみ)、7.4kg(天板含む) |
収納時サイズ | 832×440×50(h)mm | 852×403×80(h)mm |
ユニット数 | 3ユニット | 3ユニット |
セット内容 | 本体、天板(1ユニット×2、ハーフユニット×2) | 本体、天板×6枚、収納ケース |
材質 | 集成材、アルミニウム合金、スチール(クロームメッキ) | ステンレス、天然木(チーク)、スチール(カチオン電着塗装) |
型番 | CK-080 | CK-180 |
価格(税別) | 16,800円 | 38,800円 |
スペックを比較してみると、互いに天板の取り付けユニットが3ユニット分なこと以外は、サイズ、重量、素材は異なります。
また、付属する天板は、エントリーIGTが1ユニット2枚、ハーフユニット2枚であるのに対し、IGTスリムはハーフユニット6枚というのも大きな違いです。
ユニット数はどちらも3ユニット分
画像:スノーピーク公式サイトより引用。
エントリーIGTの天板は1ユニット2枚、ハーフユニット2枚の構成
IGTスリムの天板は、ハーフユニット6枚の構成
IGTシリーズは、フレームに装着できる天板の数を「ユニット」で表しています。
エントリーIGTとIGTスリムは、どちらも3ユニット分のフレームになっています。
それぞれのテーブルに天板が付属しますが、エントリーIGTの天板が合計4枚であるのに対し、IGTスリムの天板はハーフユニットが6枚付属するので、その分天板のアレンジがしやすいという特徴があります。
さらに長めのIGTテーブルが欲しいという方は、「IGT アイアングリルテーブル フレームロング」が必要になります。
IGT アイアングリルテーブル フレームロングは、4ユニット分のフレームになるので、さらにアレンジが効きやすくなります。
- どちらも3ユニット分なので使える天板は同じ
- さらに長いフレームもあります
天板の違いによる価格差が大きい
IGTスリムの天板は、チーク材を使用しているので高級感があります。
エントリーIGTの天板は集成材が使用されています。見た目は独特な年輪模様ですが、がツルッとしているので汚れが拭き取りやすくなっています。
エントリーIGTに使用されている天板には集成材が使用されていますが、IGTスリムの天板には高級木材である「チーク材」が使用されています。
この天板の材質の差が価格差にも影響してきています。
チーク材は耐久性にも優れ、見た目もしっとりしていてキャンプによく合いそうです。
しかし、実際に使ってみると、エントリーIGTの天板は、汚れた時もさっと拭き取ると綺麗になる一方、IGTスリムの天板は水分を天板が吸収してシミになりやすいという弱点もありました。
使用前に蜜蝋等でコーティングしてから使っていらっしゃる方もいるように、お手入れやメンテナンスがエントリーIGTと比較してかかってきます。それをキャンプの「味」と考えるか「汚れ」と考えるかで使い方は変わってくるかなと感じました。
- 高級感のあるチーク材を使っているテーブルはIGTスリムだけ
- 汚れてもさっと拭き取ることができるのはエントリーIGT
フレームは材質・構造の違いが大きい
画像:スノーピーク公式サイトより引用。
エントリーIGTのフレームはアルミ合金製。
エントリーIGTのフレームは、アルミ合金なのに対し、IGTスリムは熱に強いステンレス素材が使用されています。
IGTスリムのフレームはステンレス製。細身ながら華奢な印象は全くありません。また、脚は黒く塗装されています。
フレームは、エントリーIGTと比較してIGTスリムの方が重く感じました。
また、エントリーIGTの方がフレームが太めです。
エントリーIGTのフレームは、全体がアルミ合金になっているのに対し、IGTスリムのフレームはステンレス製で細く、左右は天板と同様にチーク材が使用されているので天板との統一感があり、より高級に見えます。
気になる点はフレームの構造です。
エントリーIGTは折りたたんだ際に脚がフレーム内に収まるのでコンパクトであり、組み立て時も天板部分よりも脚が外にほとんど出ていません。
一方IGTスリムは、脚の部分がフレーム内に収まることができないので、その分折り畳んだ際に厚くなってしまいます。
また、組み立て時に、脚部分がフレームと擦れる部分があり、フレームをしっかりと歪ませてから組み立てないとすぐに黒塗装が剥がれてしまいます。
IGTスリムは専用の収納袋がついてきますので、必ず収納時や運搬時は収納袋に入れておくことをおすすめします。(エントリーIGTには収納袋は付属しません。また、専用品もありません。おすすめはマルチパーパス トートバッグです。)
チーク材のお手入れの必要性に加え、脚部分も慎重に扱う必要があるため、IGTスリムはエントリーIGTと比較してお手入れが必要です。
- IGTスリムのフレームは細く、天板との一体感があり高級感に寄与している
- エントリーIGTの方が組み立て時も収納時もコンパクト
- 収納袋が付属するのはIGTスリム
IGTテーブルの比較まとめ
今までのことをまとめると、以下のとおりです。
- どちらも3ユニット分なので使える天板は同じ
- 高級感のあるチーク材を使っているテーブルはIGTスリムだけ
- 汚れてもさっと拭き取ることができるのはエントリーIGT
- IGTスリムのフレームは細く、天板との一体感があり高級感に寄与している
- エントリーIGTの方が組み立て時も収納時もコンパクト
- 収納袋が付属するのはIGTスリム
好みの問題もありますが、私はIGTスリムの方がフレームが細く、黒色に塗装され、高級なチーク材を使用していることからキャンプの雰囲気を高めてくれるキャンプギアだと感じました。
一方で、エントリーIGTはフレームと天板との一体感はありませんが、天板やフレームのお手入れがしやすく、あまり気を使わなくてもガシガシ使っていけるのも魅力的だと感じました。
エントリーIGTの方が、価格がリーズナブルなことやメンテナンスしやすいということから、キャンプ初心者向けとも言えるかもしれません。
しかし、実際には機能性に富んでいて軽量でリーズナブルなこともあり、キャンプ初心者に限らずどんな方にもおすすめのテーブルです。
私もデイキャンプで毎回使っているスノーピークの「エントリーIGT」。拡張パーツが豊富なことでも人気ですが、数が...
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